【FX・株】RSIとRCIの違い【日経先物】

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くまごろーさん
くまごろーさん

オシレーター系で人気の指標らしいRSIと似たような名前のRCIは何が違うつぼ?

まるも
まるも

うんうん。

では今回はRSIとRCIの違いについて見ていきましょう。

ちなみにオシレーターとは相場の強弱を表すテクニカル指標の総称ですね。

RSIとRCIは、どちらも市場のトレンドの勢いや過熱感を評価する指標です。

見た目が非常によく似ているため、RSIを見ているつもりがRCIだったという事もあります。

ではRSIとRCIは何が違うのでしょうか?
またどちらを使った方がよいのでしょうか?

結論から言うと
RSIとRCIはその計算方法、基にする数値、使用用途などの点で異なります。

つまりそれぞれの指標で得意とする分野があるため、自分自身に合った指標を使うのが良さそうです。

まるも
まるも

RSIとRCIの違いについて、もう少し詳しく見ていきましょう。

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RSIとは

RSIはランク相関係数指数とも言われ、株価の上げ幅と下げ幅の比率を基に、
市場の勢いを0%~100%で評価する指標です。

計算方法:

  1. 一定期間の株価の上げ幅(上昇日)と下げ幅(下降日)を集計します。
    一般的に14日間が使われます。
  2. 平均的な上げ幅(AU)と平均的な下げ幅(AD)を計算します。
    • AU = (前日のAU * 13 + 現在の上げ幅) / 14
    • AD = (前日のAD * 13 + 現在の下げ幅) / 14
  3. RSIは次の式で求められます:
    • RSI = 100 – (100 / (1 + (AU / AD)))

用途:

  • RSIが70%を超えると「オーバーボート」(買われ過ぎ)、
    30%を下回ると「オーバーソールド」(売られ過ぎ)として解釈されます。
  • トレンドの逆転や潜在的なエントリーポイントを示すために使われます。
    一般的に50%を超えると上昇、下回ると下落トレンドとされます。

相場において買い圧力が強くなる(上昇幅の方が下落幅よりも多くなる)とRSIの値が上昇、
売り圧力が強くなる(下落幅の方が上昇幅よりも多くなる)とRSIの値は下落します。

RCIとは

RCIは相対力指数とも言われ、株価のランクを基にした相関係数を利用して、
市場の過熱感や底値を-100%~100%で表す指標です。

計算方法:

  1. 一定期間の株価データをランク付けします。例えば、過去14日間ならば、最高値が1、最低値が14のランク付けを行います。
  2. これらのランクを基に、相関係数を計算します。具体的には、ランクの順位のペアごとの積の総和を、ランクの順位の二乗総和の平方根で割ったものです。
  3. 最終的に得られた相関係数を利用して、RCIの値を決定します。通常、-100から+100の範囲で表示されます。

用途:

トレンドの強さや転換点を探るために使用されます。

  • RCIの値が高い(例えば+80%以上)ときは過熱感(買われすぎ)が示唆され、
    低い(例えば-80%以下)ときは底打ち感(売られすぎ)が示唆されます。
  • 一般的に0%を上回ると「上昇」、下回ると「下落トレンド」とされています。

直近の時間にかけて価格が上昇するほどRCIの値は大きく、下落するほど小さくなります。

RSIとRCIは何が違うのか

RSIとRCIはどちらも市場の過熱感を表す指標です。

それぞれのチャートを見てみる

真ん中のチャートがRSI、一番下のチャートがRCIです。

RSIが0%~100%までの数値で表示されていますね。
そしてRCIが-100%~+100%の数値で表示されています。

どちらのチャートも一番上の日経先物チャートに連動して動いていますがRSIよりもRCIの方が大きな動きをしていることが見て取れます。

これは、RSIよりもRCIが小さな値動きに対して反応をしているということです。

まるも
まるも

なぜRCIが小さな値動きに対して反応をするのでしょうか。

もう少し詳しく見ていきましょう。

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それぞれの計算方法について見てみる

RCIが小さな値動きに対して反応ができるのは、その計算方法から説明することができます。

ここでは、簡易化された手順で説明します。過去5日間のデータを使ってRCIを計算する例を挙げます。

ステップ1: データの準備

下記のような株価データがあるとします:

ステップ2: ランク付け

各日の終値をランク付けします。ランクは最低値が1、最高値が5となります。

ステップ3: ランクの相関係数を計算

相関係数は以下の公式で計算します:

ここで、

  • (x) は日付のインデックス(1, 2, 3, 4, 5)
  • (y) はランク
  • (n) はデータの数(この場合は5)

まず、各項を計算します:

これを使って相関係数 (r) を計算します:

ステップ4: RCIの計算

RCIはこの相関係数を使って以下のように変換されます:

しかし、実際のRCIの計算では、通常はもっと長い期間(例えば14日間)のデータを使い、正確なランク付けと相関計算を行います。また、RCIの値は-100から+100の範囲で調整されることが多いです。この例は単純化されていますが、概念的な理解を助けるためのものです。

くまごろーさん
くまごろーさん

ぬーん。

むずかしいつぼ。


一方で、RSIの計算式は以下の通りです。

RSI(相対力指数)の計算例を示します。ここでは、過去5日間のデータを使いますが、一般的に14日間のデータが使われることが多いです。

ステップ1: データの準備

下記のような株価データがあるとします:

ステップ2: 価格の変動幅(上げ幅、下げ幅)を計算

  • 上げ幅(U)は、前の日の終値よりも現在の終値が高い場合の差。
  • 下げ幅(D)は、前の日の終値よりも現在の終値が低い場合の差。

ステップ3: 平均的な上げ幅(AU)と平均的な下げ幅(AD)の計算

最初の日は上げ幅と下げ幅が0なので、次のように計算します:

  • AU(初日を除く):
    • 初日: 0 (AU = 0)
    • 2日目: (0 * 4 + 2) / 5 = 0.4
    • 3日目: (0.4 * 4 + 0) / 5 = 0.32
    • 4日目: (0.32 * 4 + 6) / 5 = 1.328
    • 5日目: (1.328 * 4 + 0) / 5 = 1.0624
  • AD(初日を除く):
    • 初日: 0 (AD = 0)
    • 2日目: (0 * 4 + 0) / 5 = 0
    • 3日目: (0 * 4 + 3) / 5 = 0.6
    • 4日目: (0.6 * 4 + 0) / 5 = 0.48
    • 5日目: (0.48 * 4 + 4) / 5 = 1.104

ステップ4: RSIの計算

RSIは以下の式で求められます:

この計算結果から、RSIは約49.04となります。これは、現在の市場が中立に近い状態であることを示しています。ただし、より長期間のデータ(例えば14日間)を使うことで、RSIの値はより正確になります。

くまごろーさん
くまごろーさん

ぬーん。

わかったようなわからないようなつぼ。

まるも
まるも

RSIは「値幅のみ」で計算され、

RCIは価格と時間の「ランク」を元に計算されていましたね。

RCIは、大きな値動きがないレンジ相場などでも、価格に対して反応があるということです。

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それぞれのアラート回数で見てみる

先ほどと同じく真ん中のチャートがRSI、一番下のチャートがRCIです。

RSI±70%とRCI±80%を超えた回数を見てみましょう。

明らかに一番下のRCIの方が、先ほども述べた通り反応も大きく、多くのアラートを発生していることが見て取れます。

RSIとRCIのどちらを使えばいいのか?

ここまでRSIとRCIの違いをみてきました。さてどちらを使えばよいのでしょうか。

RSIを使うメリット

RSIのチャートは見た目が非常にシンプルで分かりやすい指標です。

そのため、MACDや移動平均線などの他の指標ともよく組み合わせて使用されます。

他の指標との組み合わせについては、また別の記事で書いてみようと思います。

RCIを使うメリット

RCIは様々な設定を組み合わせてRCI単体の精度を上げることができます。

ちなみに私はRCIとMACDの組み合わせで試行錯誤しています。

まとめ

  • 計算の基礎: RCIはランクに基づく相関係数、RSIは価格の変動幅に基づく。
  • 解釈: RCIはランクの相関から市場の過熱感や底打ち感を、RSIは価格の勢いからオーバーボート・オーバーソールドを示す。
  • 用途: どちらもトレンド分析に使われるが、RCIは特にトレンドの強さ、RSIは市場の勢いや逆転点の特定に適しています。

これらの指標を組み合わせることで、より精密な市場分析が可能となります。


今回はRSIとRCIの違いについて見てきました。

ここまでご覧いただきましてありがとうございました。

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